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🎣【サクラマス釣行記】壮大な寝坊と、仙人と、小雨と、オジサンたちの一夜

サクラマス釣りジグミノー
momokan

サクラマスを求めて、夜に集う。

夜の港に車を停めると、漁港はすでに満員御礼。友人の車はまだない。

月明かりに照らされる防波堤。
ヘッドライトの光が、静かな水面を鈍く照らしている。

広い漁港を彷徨った友人と合流。

ここから、オッサン2人の長い長い一夜が始まった。

目的は、サクラマス。
でも、その前に…夜釣りだ。釣りが出来る場所を探す。釣り開始だ。

アイナメ?ソイ?何か釣れればラッキー。
何も釣れなくても、まあいい。夜釣りのワクワク感、それだけで十分だ

意気揚々と竿を振る。

…が、何も反応なし。

餌も変え、ポイントもずらし、いろいろ試してみる。
けれど、釣れない。

結局2時間ほど粘ったが、釣果ゼロ。
それでも、夜の港にただ竿を出してるだけで、十分楽しかった。

「まあ、これが夜釣りだよな。」

苦笑しながら、友人と車に戻る。

そして俺たちは、コンビニに向かった。


【第1章】コンビニで買い込み、深夜の移動開始

コンビニでホットコーヒーと肉まん、菓子パンを買い込み、車内に詰め込む。
まるで小学生の遠足前夜のようなテンションだ。

サクラマス釣りの本番は、ここからだ。
目指すは、有名なサーフ。
時刻は深夜0時

いざ出発──
…のはずだった。

港を出て、国道を走る。

すると、前方に異変。
道路標識がぐにゃりと揺れている。

「……やばい、風吹いてる。」

現場に着くと、想像以上だった。
サーフは大時化

波しぶきが防波堤を乗り越え、道路まで吹き飛んでくるレベル。
絶望的な状況。

そこで俺たちは作戦変更。
風裏を求めて、半島の反対側の海へ移動を決めた。

だが、その道のりは長かった。

深夜の峠道を2時間。
ただただ暗闇と眠気との戦い。

信号待ちで、何度も気絶しかけた
赤信号が、目を閉じるトリガーになるなんて初めて知った。


【第2章】午前2時、移動先に到着。もう眠い。

ようやく辿り着いた海は、奇跡的に静かだった。

風は止み、波も小さい。

「ここなら、いける!」

喜びも束の間、眠気が限界に達する。

仮眠だ。
とりあえず仮眠しよう。
2時間後の午前4時、アラームで起きて出撃だ

…そう、俺たちはそう信じて、車の中で眠りについた。


【第3章】アラームの罠と、オジサン2人の寝坊

パチパチ、パチパチ。

車の屋根を叩く音で目が覚めた。
小雨が降っている。

目を開けると、やたら明るい。
おかしい。まだ4時じゃないのか?

スマホを手に取る。

──午前5時。

「やっちまったぁぁぁあ!!!」

一瞬、自分がどこにいるかわからなかった。
夢か現実か。

アラームが鳴らなかった理由は簡単。
設定が「平日のみ」になっていた。
今日?土曜日

絶望。

急いで着替え、車を飛び出す。
サーフへ向かう。

だが、すでに釣り場は満員御礼
入り込む隙などない。

「せめて友人が先にサーフに入ってれば…!」

そう思い、友人の車をノック。

コンコン!!………コンコン。。」

ノックが返ってきた。

オジサン2人、揃って爆睡!!

どうしてこうなった。


【第4章】ガチ勢たちの世界

諦めた俺たちは、近くの漁港に逃げ込んだ。

ロッドはシマノのエンカウンターS100ML、リールはストラディック4000MHG
タックルをセットして、そろそろと第一投。

が、魚の気配なし。
30分粘ったが、竿先が一度も動かない。魚影も全く無し。

場所を変えよう。
そう決め、車を走らせる。

しかし、どこの釣り場も釣り人で溢れかえっていた。
駐車スペースもなければ、釣り座もない。

ある海岸では、
「え、あそこ、海の上じゃね?」
という場所で釣りをする猛者がいた。

え?!

どう見ても仙人

光を背にして立つその姿は、神々しかった

俺たちには無理だ。
あの領域には到底辿り着けない。

ガチ勢、恐るべし


【第5章】ホームグラウンドでのラストチャレンジ

結局、俺たちはホームグラウンドの静かな海岸へ戻った。

時刻は午前8時。

釣りにしては遅い時間。
でも、せっかく来たんだ。竿を振ろう。

俺の1軍ルアー「ウインドリップス 狂鱗」で勝負だ

小雨は上がり、空は晴れ始めていた。
空気が澄んでいて、気持ちいい。

静かな海に向かって、黙々とキャストを繰り返す。

結果?

アタリすらなし。

だけど、なぜだろう。
釣れないのに、心は穏やかだった

眠い。
身体は重い。
でも、楽しい。

これが、釣りだ。
これが、俺たちの休日だ。


【まとめ】釣れなかったけど、最高だった。

今回の釣行結果をまとめるなら、

  • 夜釣り:釣れず
  • サクラマス釣り:できず
  • 爆睡:した
  • 爆笑:した
  • 心:満たされた

そんな感じだ。

釣果なんて、もはやどうでもいい。

オジサン2人、
大真面目に遊んで、
大真面目に寝坊して、
大真面目に笑った。

これ以上、何を求めるというのか。

「また行こうぜ。」
帰り際、友人と交わした言葉は、それだけだった。

また次のサクラマスを夢見て。

俺たちは、今日もどこかで信号待ちでウトウトしている。

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日常をネタにするオジサン
ちょっと年を重ねたオジサンです。 出張先でふらっと町を歩いたり、家でコツコツ料理したり、たまに趣味をこじらせたりしています。 過ぎた時間は戻せないけれど、「これからの毎日くらいは、ちゃんと楽しみたい」。 そんな気持ちで、気まぐれにこのブログを更新中。 できることから、オジサンなりに面白がって生きてます。 共感してくれるあなたと、どこかでつながれたら嬉しいです。
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