【札幌海老麺舎】グツグツ煮えたぎる海老スープの衝撃!つけ麺ファン必見の一杯
札幌のラーメン激戦区に、新たなインパクト系つけ麺店が登場した。その名も「海老麺舎」。
今回訪れたのはランチタイム。人気店との噂は聞いていたが、店の中ではすでに数組の待ちが。
期待に胸を膨らませ、ついにその暖簾をくぐる。

■ 入店。想像の2段階くらい上をいく“つけ麺体験”がはじまる
店内はカウンター中心。ランチタイムど真ん中ということもあり、すでにほぼ満席。にもかかわらず、厨房から聞こえてくる“グツグツ音”だけは、どこか異常に落ち着いていない。そう、つけ麺なのに騒がしいのである。
天井にはほんのり灯る照明、無駄なBGMはなし。カウンターに座る人々の顔は、誰もが真剣そのもの。スマホを見ながら片手で食べるなんて野暮な行為はここでは許されない空気だ。
接客は実にテキパキしていて、厨房との連携も抜群。期待値がグングン上がっていく。
■ 注文したのは「濃厚豚骨伊勢海老つけ麺 上」+〆丼セット

メニューは海老推し全開。つけ麺の種類も豊富だが、今回は一番人気と思われる「濃厚豚骨伊勢海老つけ麺 上」と〆丼セットをオーダー。
正直、価格はなかなか攻めた設定。しかし“上”というネーミングにはやはり惹かれる。
■ 着丼!スープが煮えすぎて、もはや風呂
ラーメンではない。つけ麺である。にもかかわらず、運ばれてきたスープの器は、完全に煮えたぎっていた。湯気というより噴煙、という勢いでスープが踊っている。
「熱々ですよ〜」というレベルではない。これはもう“自家製海老温泉”である。人が入ったらたぶん3秒で悶絶する温度だ。
その暴れっぷりに「これホントにつけて食べて大丈夫なんですか?」と聞きたくなるが、周囲の猛者たちは平然と麺をくぐらせて食べている。
この演出、完全にやられた。食べる前から気持ちが高まるのは久しぶりだ。
■ 濃厚でクリーミーな海老スープに麺を絡める幸せ
正直、最初のひと口でヤケドするかと思った。しかしその痛みにさえ勝る海老の香り。スープはその名の通り、伊勢海老の出汁がガツンと効いた超濃厚タイプ。
豚骨のまろやかさと海老の旨味が絶妙に溶け合っていて、ひと口目から「うまっ!」と声が漏れる。
周囲を見ると、観光客らしき家族連れが「熱っ!!」と声を上げながら笑って食べている。隣のお兄さんは一心不乱に麺をすするタイプ。ここはもう、皆で“つけ麺と向き合う道場”なのかもしれない。
■ 麺は、冷たくて、正解
中太ストレート麺はしっかり冷水で締められ、弾力抜群。グツグツのスープにこの冷やし麺を潜らせると、温度差が脳を揺さぶる。
しかも、スープの粘度が高いから、麺にからむどころか、まとわりつく。すすった瞬間、口中が海老で満たされる。これは、つけ麺という名の高濃度海老体験だ。
食べ進めるほどにスープが馴染み、味わいが丸くなっていく。最初は「濃っ!」と思っていたのに、気がつけばスープ割りもせずに半分以上飲んでいる自分がいる。
箸が止まらない。もはや麺を食べているのか、スープを麺に巻きつけて飲んでいるのか、わからなくなってくる。あまりに没頭しすぎて、ひと口ずつ「うまっ」と声が漏れていた。軽く危ない人である。
■ 〆丼、いわゆる“正義の一撃”
ラーメンのスープで雑炊やっちゃうのは背徳感あるけど、ここではそれが正式メニュー。
残ったスープにご飯をIN。ネギと薬味が少しずつ散らされていて、もう「海老リゾット」と呼んで差し支えないレベルの完成度。
しかも熱々だから、フーフーしてるうちに“満腹中枢”がどこかへ消えていく。結果、気づけば完食していた。
炭水化物の締めはズルい。ここにきてこの旨味を再確認させられたら、もう「また来よう」ってなっちゃうに決まってるじゃないか。
ちなみに替え玉はない。でも不要だ。なぜなら最後は〆丼が控えている。もう一杯いける口でも、満足してしまう構造がこの店にはある。よくできている。
■ 遊び心あるメニュー構成も魅力
店内のメニューを見ると、味も値段も“攻め”が感じられる。
ネーミングや価格設定もユニークで、挑戦的なラインナップに思わず笑ってしまう。
でもね、この“攻めっぷり”が海老麺舎の魅力。 ラーメン界がどこかマジメすぎる昨今、これくらい“遊び”がある方がむしろ信用できる。

特選たらば蟹つけ麺は衝撃の¥6,489!!
「頼んだ人いるの!?」というようなメニューがあるのも、この店の味。
たらば蟹や伊勢海老という、冠婚葬祭以外でなかなか口にする機会がない高級食材を、ここまでカジュアルにぶち込んでくる姿勢。正直、ラーメンに対する向き合い方として、かなり好きだ。
■ 店内はコンパクトだが常に満席。人気の理由がわかる
ランチタイムの訪問だったが、入れ替わり立ち替わりで次々と客が入ってくる。
カウンターとテーブルが数席という構成ながら、店内は熱気に包まれていた。
スタッフの対応も丁寧で、テンポよく料理が提供されるのも好印象。
■ まとめ:五感で楽しむ海老系つけ麺。札幌に来たら一度は行くべし!
「札幌海老麺舎」は、ただの“濃厚系つけ麺”ではない。
・煮えたぎる伊勢海老スープ ・海老の圧倒的濃厚さ ・麺の冷×スープの熱の知覚ギャップ ・追い打ちの〆丼セット
これ、もはや五感で楽しむライブイベントである。
伊勢海老という高級素材を大胆に使い、雑炊までセットにした構成はまさに“完食の芸術”。
価格設定はやや高めだが、その価値は確かにある。
札幌で「つけ麺、何か面白いのないかな?」と探しているなら、迷わずおすすめしたい。
店舗情報・メニュー詳細は公式サイトへ:
https://ebiniboshi.com/brand1
