世界に2つだけの温泉で、出張の疲れが吹っ飛んだ話。十勝のサウナが人気のホテル鳳乃舞 音更宿泊レポ。

温泉付きビジネスホテルって、たまにある。
でも「世界に2つしかない」天然温泉が湧き出てるホテルって、どれだけあるだろうか。
北海道・音更(おとふけ)町にある「ホテル鳳乃舞 音更」は、そんなとんでもない温泉が湧いてるホテルだった。
今回の出張、正直あまり期待してなかった。
仕事して寝られればOK、くらいのテンション。
それがまさか、温泉で人生リセットレベルのととのいを得ることになるとは。
「ホテル鳳乃舞 音更」ってどんなとこ?
場所は帯広のすぐ隣、音更町。
帯広駅からは車で20分ほど、十勝川温泉エリアのちょっと手前にある。
外観は正直ちょっと地味。
昭和レトロ感のあるビジネスホテルだけど、清潔感はしっかりある。
フロントでチェックインを済ませたあと、まず最初に気になったのは、
ロビーに置かれていた温泉案内の文字。
「世界に2つだけの天然モール温泉」
え? 世界に2つ?
温泉って、そんな唯一無二なジャンルだったっけ?
とにかく気になる。とにかく入りたい。
世界に2つしかない、天然モール温泉とは?

※温泉の画像は公式HPから引用しています
このホテルに引かれているのは、天然のモール泉という泉質。
植物性の有機物が多く含まれた、やや茶色く濁ったお湯で、
肌にぬるっとした感触がありつつ、ベタつかない。保湿力がすごい。
モール温泉は世界でも珍しく、日本では北海道・十勝川エリアにしか湧いていない。
そのうち、宿泊と入浴が一体となった施設はごく限られていて、「世界に2つ」というのは、まさにそのレベルの希少さ。

いざ浴場に入ってみると、内湯はやや暗めの照明で落ち着く雰囲気。
高温・中温・電気・ジャグジー・水風呂にサウナと、ラインナップも充実。

露天風呂はこぢんまりしてるけど、外の空気を吸いながらのモール泉が最高に気持ちいい。

これが……世界で2ヶ所しか味わえない温泉か……。
電気風呂がガチでビビる威力
さて。温泉でリラックスしたあと、気になるものが目に入った。
電気風呂。

まぁ、ちょっとビリっとくる程度でしょ。と、軽い気持ちで足を突っ込んだ瞬間。
ビリィィィィィ!!!!
えっ!? なにこれ!?
思わず声が漏れそうになるくらいの衝撃。
腰を入れたらもう、ガッツリ効く。効きすぎる。
これマジでソフトタイプ??
お腹まわりに電気がガンガン来て、まるで強力な指圧を受けてるような感覚。
なのに誰も触ってない。電気の力、おそるべし。
怖くなってすぐ出ようかと思ったけど、気がついたら3分ほど我慢して、出たあとは妙にスッキリ。
これは「ビビりながら整う」新感覚だった。
なお、隣のお爺さんは、より強力と思われるマッサージタイプで微動だにもせず、平然と整っていた。
感電していたわけじゃないと思いたい。
部屋はシンプル。でも過ごしやすい
温泉と電気風呂で体がフニャフニャになったあとは、お部屋でゆったり。
室内はシンプルなつくり。
ベッド、デスク、イスとテーブル、小さな冷蔵庫、空気清浄機、テレビ。

必要なものはきちんと揃っていて、「余計なものがない」落ち着きがある。
全体的に木の家具で統一されていて、昭和の温泉旅館とビジネスホテルのちょうど中間、みたいな味わい。

Wi-Fiもスムーズで、仕事も問題なくこなせる。
ただ、温泉で完全にリラックスしてしまったので、仕事をする気はゼロになった。

食事について(今回は利用せず)
今回はチェックインが遅かったため、夕食は外で済ませた。
朝食もパスして早めに出発。
なので詳細なレビューはできないが、
公式サイトを見る限りでは、朝食バイキングも用意されているようだった。
次回は温泉後の朝ごはんも味わってみたい。
音更にはメチャクチャ美味い豚丼の店がある。「豚丼かしわ」にも注目だ。

鳳乃舞の温泉、マジで最高だった
出張に温泉があるだけでテンションは上がるけど、
ここは泉質も設備も、想像の2段階くらい上を行ってた。
・世界でも珍しい天然モール温泉
・強烈な電気風呂で全身ビリビリリセット
・サウナ+水風呂+外気浴の導線完璧
・シンプルで清潔な部屋
・無駄に気取らない、ちょうどいい雰囲気
こんなに気持ちよくなれて、しかもビジネス価格。
ここ、ハマります。
まとめ:「また来たい宿」ってこういうとこ
大袈裟かもしれないけど、ホテル鳳乃舞 音更は、
出張という名の戦いに出たオジサンを、静かに労ってくれる場所だった。
温泉が気持ちいいのは当たり前。
でもその背景にある土地の空気、地元の人の会話、落ち着いた室内、すべてが「心のバリアを外してくれる」ような時間だった。
そしてあの電気風呂。あれを超える刺激は、なかなかない。
鳳乃舞 音更。次の出張でも、きっとまた泊まります。