鹿肉で翌朝が変わった話。疲れたオジサンが試したジビエの底力
クタクタだった、あの夜
残業が続いたある平日の夜。
足は重く、目はしょぼしょぼ。
「飯だけ食って寝よう」という、そういう夜だ。
同僚に誘われて入ったのが、ジビエを出す小さな居酒屋だった。
メニューを開いたら「鹿肉の鉄板焼き」の文字。
ロースとモモのセット、そいつを頼んでみた。
半分は惰性、半分は好奇心。
それが、まさかの展開になるとは。
鹿肉と初めてまともに向き合った夜
野菜を周りに敷き詰めた鉄板の上にバターを落とす。
バターが溶けたタイミングで乗せた鹿肉。見た目は深い赤。牛より赤い。
表裏を10秒間ジュッと焼く。

焼き加減は超レアだ。
まずロースから。
柔らかい。脂っこくない。なのに旨味がある。
肉の味が、素直に来る。
「あ、これは本物だ」と思った。
続いてモモ。
こっちはもっとキュッと締まった感じ。
野山を走ってきた筋肉、みたいな弾力。
ロースとは明らかに違う顔をしている。
お店特製のタレで食べた。鹿のためだけに作られたタレだった。
絶妙すぎる甘辛さ。最高である。

酒はビール!
鹿肉とビール。この組み合わせ、誰かに教えたい。(知ってるよ。は言わないで)
翌朝、なんかおかしい(いい意味で)
目が覚めたとき、ちょっと戸惑った。
「あれ、軽い」
連日の疲れがあったはずなのに、体がすっきりしている。
寝起きの頭痛もない。腕が重たくない。
最初は「よく眠れただけだろう」と思った。
でも、似たような夜が続いたことはこれまでも何度もある。
それでこんなふうになったことは、なかった。
「もしかして、鹿肉か?」
そこから少し調べてみた。
鹿肉の栄養、これが本気だった
調べて驚いた。鹿肉、ガチで優秀だ。
高タンパク・低脂肪のバランスが異次元
鹿肉100gあたり、タンパク質は 22.6g。
豚肉(18.3g)や牛肉(13.8g)を上回る。
しかもカロリーは 147kcal。
牛肉の411kcalとの差は歴然だ。
脂っこくないのに食べ応えがある。あの夜の感覚、これで合点がいった。
鉄分が、すごい
鹿肉の鉄分は 100gあたり3.4mg。
鶏むね肉の約17倍という数字が出ている。
鉄が不足すると、慢性的な疲れやだるさにつながる。
しかも鹿肉の鉄は「ヘム鉄」。非ヘム鉄と比べ、吸収率が約5倍高い。
アセチルカルニチン、という伏兵
アセチルカルニチンはアミノ酸の一種で、疲労やストレス軽減に効果があると言われている。
鹿肉には牛肉の約 2倍 含まれているという研究もある。
加齢で体内合成が落ちるとも言われているので、オジサン世代には特に刺さる話だ。
ビタミンB群もちゃんとある
B2・B6が含まれており、代謝をサポートしてくれる。
「食べたものをエネルギーに変える」手助けをするのがこいつらだ。
ロースとモモ、何が違うのか
同じ鹿でも、部位が変わると別の肉に見える。
鹿ロース:柔らかさと旨味の王道
1頭からとれる量が少ない、希少な部位。
きめ細かく、赤身なのに柔らかい。
肉本来の甘みが前に来る。
鉄板焼きやステーキ向き。
初めて鹿肉を食べるなら、まずここから入るべきだ。
鹿モモ:野性味と疲労回復の切り札
モモは野山を駆けた筋肉そのもの。
弾力があって、あっさりしている。
実はこのモモ、疲労回復成分「バレニン(イミダペプチドの一種)」が多く含まれるという研究もある。
アスリートにも注目されている部位だ。
ロースで「柔らかさ」を楽しみ、モモで「肉らしさ」を食う。
この食べ比べが、鹿肉の正しい楽しみ方だと思っている。
鹿肉、どこで食えるか・買えるか
北海道が本場
エゾシカは北海道の固有種で、流通量も一番多い。
特に十勝・道東エリアは産地が多く、新鮮な鹿肉に出会いやすい。
通販で買える
今は通販でも普通に買える時代だ。
部位ごとに注文できるので、食べ比べもしやすい。
楽天市場でも「エゾ鹿肉」で検索すれば複数の専門店が出てくる。
ロース肉:https://a.r10.to/hgUyOb
モモ肉:https://a.r10.to/hgUyOb
都市部のジビエレストラン
東京・大阪などでも、ジビエ専門の店が増えている。
「ジビエ 鹿肉 鉄板」で検索すれば、意外と近くに選択肢がある。
最後に一言
鹿肉を食うようになってから、「疲れてるときに何食うか」が少し変わった。
胃にもたれない。翌朝が違う。
しかも、うまい。
栄養がどうとか、成分がどうとか、そういう話を並べてきたが、
結局のところ俺が言いたいのはシンプルだ。
旨い肉を食って、元気になった。それだけ。
オジサンの体験談なんて、その程度で十分だろう。

