【高知ひろめ市場】O.Gがカツオと地酒に溺れる一人飲み妄想トラベル

momokan

高知のO.G、ひろめ市場に吸い込まれる

週末。
本来なら、洗濯して、掃除して、仕事のメールなんかチラ見して、「あ〜来週もがんばろうね自分」なんて、ぬるっと現実と握手するはずだったO.Gである。

ところが今、O.Gはなぜか高知駅で路面電車を待っている。
キャリーケースじゃなくて、小さなボストンバッグひとつ。
誰がどう見ても「出張帰り」ではなく「現実逃避中」である。

目的地はただひとつ。

ひろめ市場。

「観光地」と言うには、あまりにも生活感があって、
「フードコート」と言うには、あまりにも酒の気配が濃い場所。
O.Gにとっては、もはや実家みたいなものだ。
実家こんなに賑やかじゃないけど。


カツオのたたきと、昼から迷子になるO.Gの理性

ひろめ市場に足を踏み入れた瞬間、胃袋がスタンディングオベーションを始める。

揚げ物の匂い。
焼き物の煙。
ビールジョッキを持ち上げる音。
あちこちから聞こえる「おつかれ〜!」の声。

「O.Gはひろめ市場の中でも、塩タタキで有名な『やいろ亭』に吸い込まれる。」

そうつぶやきながら、まずは定番のカツオのたたき
ニンニクをこれでもかと乗せて、ポン酢をたらして、口に放り込む。

…あ、これ、今日の幸福度、もうMAXでは?

口の中にカツオとニンニクと、今までの残業の思い出が流れ込んでくる。
なんか、最後のひとつだけ場違いだけど、まとめて洗い流してくれそうな気がするからヨシとする。

地酒も頼む。
昼間からの日本酒は罪の味がする。
いや、正確には「明日がある人間」のすることではない。


でも、今日は妄想トラベル。
O.Gはカツオのたたきを肴に、頭の中で住民票を高知市に移し始める。


「ここに住んだら」を考え出すと帰れなくなる問題

一杯やって、二杯やって。
カツオのたたきも、「もう一皿いっとくか…?」とO.Gの耳元でささやいてくる。

ふと、周りを見渡すと、観光客と地元民がごちゃまぜになっている。
Tシャツ短パンの人もいれば、仕事帰りみたいなスーツの人もいる。
みんな、ここでは肩書きゼロ。ただの「飲んでる人」。

「ここに住んだら、毎週土曜はひろめ市場で、日曜は二日酔い確定だな…」

そんな未来を想像して、ニヤニヤしている自分に気づく。
O.G、笑顔が少しゆるい。
もう昼飲みのテンションだ。

このあたりでようやく、現実世界の自分が頭の中で反論してくる。

「いやいや、住民票移す前に、まず来週のプレゼン資料仕上げろ」

うるさい。今日はオフラインだ。


高知城〜桂浜、O.Gと龍馬の距離感

ひろめ市場でいい感じに酔いどれO.Gになったところで、
「せっかくだし文化的な場所にも行っておくか」と、高知城方面へふらり。

天守を見上げる。
石垣、立派。
階段、しんどい。

「昔の人、これ毎日上り下りしてたの? O.G、エレベーターないと無理よ?」

そんな弱音を吐きながら、なんとか上までたどり着く。
そこから高知の街を見下ろした瞬間、さっきまでひろめ市場で飲んでた人たちの人生まで、ちょっとだけ尊く見えてくる。

「みんな、毎日いろいろあるよなぁ…」

と、急に人生規模で感傷的になったO.Gは、その勢いのまま桂浜へ向かう。

桂浜。
波の音。
海風。
そして、あまりにも有名な、あの人。

そう、坂本龍馬像。

龍馬さんの横顔を下から見上げながら、O.G、思う。

「あなたは日本を動かしたけど、O.Gが動かしてるのは、主にエクセルのセルです」

比べる必要はゼロなのだが、勝手に自分で比べて勝手に軽く凹む。
でも、波の音がそれを全部流してくれる。

「まあでも、エクセル動かす人も、日本には必要だから…ね?」

自分で自分を励ます技術だけは、龍馬さんにも負けていない。


夜の高知、路面電車に揺られるO.G

夕方。
空がだんだんオレンジから藍色になっていく。

O.Gは路面電車に乗る。
ガタン、ゴトンと揺れながら、窓の外の街灯をぼんやり眺める。

「路面電車のある街に住んでる人って、それだけで人生ちょっと得してない?」

なんて、ちょっぴり嫉妬まじりに思いつつ、
今夜の二軒目、三軒目のことを考えてニヤニヤしている。

高知の夜は、O.Gにやさしい。
一人飲みでも浮かない。
むしろ「おお、やってるねぇ」くらいの空気が流れている。

地鶏焼いてる店に吸い込まれて、
日本酒をもう一杯。
たぶん、明日の朝の自分からクレームが入る量。

でも、妄想トラベルのいいところは、
「二日酔いになるのは実在の自分」という、時間差攻撃ができる点である。

こっちのO.Gは、好きなだけ飲む。
明日、頭痛とともに目覚めるのは、月曜の朝のリアルO.G。
すまん、未来のオレ。


ホテルに戻って始まる「明日も有給でよくない?」会議

ふらふらとホテルに戻って、ベッドに倒れ込む。
真っ白なシーツが、今日一日で溜まったどうでもいい不安を全部吸い取ってくれるようだ。

「O.Gは飲みすぎリスクを見越して、最後は温泉でごまかせるスーパーホテル高知を選んだ。」

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ちょっとだけ冷静になった脳が言う。

「明日、ちゃんと帰るよな?」

その一方で、酒の残り香をまとった心が囁く。

「いや…明日も一泊して、日曜夜にギリギリで帰るっていう手もあるよ?」

O.Gの頭の中で、「理性」と「本能」と「有給残日数」が三つ巴の戦いを始める。

  • 理性「来週は会議が山盛りだぞ」
  • 本能「明日もカツオ食べるという選択肢を捨てるのか?」
  • 有給「オレを何のために貯めてるんだよ」

…この三人、だいたい毎日ケンカしている。

結局、O.Gは天井を見つめながら、
「次は本当に有給くっつけて来るからな、高知…」と、誰にともなく誓いを立てる。


日曜、高知をあとにするO.Gの背中

日曜の朝。
チェックアウトギリギリまで布団の中でゴロゴロして、
コンビニのコーヒー片手に、再び路面電車に揺られる。

昨日までの「妄想のO.G」と、「現実に戻るO.G」が、
頭の中でバトンタッチしている感覚。

「また来るからな」と高知の街に心の中で手を振りつつ、
実際に振っているのは、スマホのモバイルSuicaである。
現実はだいたいそんなものだ。

それでも、満員電車に揺られているO.Gの、
どこか奥のほうには、ひろめ市場のざわめきと桂浜の波音が、
こっそり保存されている。

週末のたった一泊二日。
それだけで、来週一週間の「まあ、なんとかやるか」を補充できるなら、
O.Gにとって旅は、じゅうぶん元が取れている。



そんなわけで、
今日もどこかでエクセルのセルを動かしているO.Gは、
心だけ高知に飛ばしながら、次の妄想トラベル先を探しているのであった。


※本記事は妄想トラベルという仮想の一人旅です。実際の店舗等と違いのある記述については、ご了承ください。

※写真はフリー画像および、公式HPから引用しています。

ABOUT ME
O.G
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妄想トラベラー
平日は、どこにでもいる会社員。 時間に追われて、気づけば一週間が終わっている。 でも、週末だけは違う。 地図を開いて、 まだ行ったことのない街にピンを立てる。 現実では少し無理な距離でも、 妄想ならどこへでも行ける。 札幌から出発する、週末だけの小さな旅。 ホテルの灯り、知らない街の匂い、 湯けむりや夜風の温度まで、 できるだけリアルに思い描く。 このブログは、 「行けない旅」を楽しむための場所。 読んでくれたあなたが、 ほんの少しだけ現実を離れて、 また月曜日を迎えられるように。
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