北海道

【O.G.の週末トラベル】登別で温泉と地獄谷に癒される、一泊二日の湯けむり旅

登別地獄谷の噴気と木道、岩肌の風景
momokan

今回は、札幌からJRと路線バスで約1時間半。北海道随一の温泉地「登別」だ。

前回の函館は歩き疲れる旅だったから、今回は反動で「とにかく温泉に浸かる」ことだけを目的にした。
移動時間が短い分、温泉街でゆっくり過ごせるのがいい。妄想旅行なのに、もう体が温まってきた気がする。
札幌駅のホームに立つと、いつもの通勤ラッシュとは違う、どこか浮ついた空気を感じる。同じ改札、同じホームなのに、行き先が「日常」ではないというだけで、こんなにも景色が違って見えるものかと毎回思う。

旅のスケジュール

1日目(土曜日)

  • 10:00 札幌駅発(JR特急+登別駅からバス)。車窓に広がる海岸線を横目に、缶コーヒーを片手にウトウトする
  • 11:30 登別温泉街に到着、まずは腹ごしらえ
  • 12:00 温泉街の食堂で毛ガニ・エビ料理をつまむ。殻を割る手間すら、旅先だと楽しい作業に変わる
  • 13:30 地獄谷を散策。もうもうと立ち上る噴気と硫黄の匂いに、異世界感を味わう。遊歩道を歩くだけで、地球がまだ生きていることを実感させられる
  • 15:00 大湯沼川天然足湯で足だけ先に癒される。川の水そのものが温泉になっている珍しいスポットで、通りすがりの観光客と会話が弾むこともある
  • 16:30 のぼりべつクマ牧場でヒグマ観察(の予定が、うっかり長居)。展望台から見る噴火湾と洞爺湖方面の景色も見逃せない
  • 18:00 ホテルにチェックイン、まずは大浴場へ直行。フロントで館内着に着替えたら、もう部屋に戻る気力もなくそのまま湯へ
  • 19:30 夕食は地元食材の会席、部屋着のまま。毛ガニ、鮑、地元野菜の炊き合わせと、品数の多さに箸が止まらない
  • 21:00 露天風呂で夜空を見上げながら、今週あった嫌なことを湯に流す。湯気の向こうに星が見え隠れするたび、頭の中の仕事のことがどんどん薄れていく

2日目(日曜日)

  • 08:00 朝風呂で目を覚ます。朝一番の湯は、昨夜とはまた違う透明感があって不思議と体が軽い
  • 09:00 朝食ビュッフェをゆっくり堪能。焼き立てのホッケや温泉たまごを何度もおかわりする
  • 10:30 登別温泉街のお土産通りをぶらぶら。木彫りの熊や温泉まんじゅうの試食コーナーで、つい長居してしまう
  • 12:00 昼食に登別名物のカレーラーメン。辛さの中にコクがあって、旅の疲れた胃にちょうどいい重さ
  • 13:30 最後にもう一度、日帰り入浴で温泉を堪能。チェックアウト後でも湯めぐりができるのが温泉街のありがたいところ
  • 15:00 登別駅発、JRで帰路へ。車内でウトウトしながら、二日間の記憶を反芻する
  • 16:30 札幌駅着、まだ日曜の夕方に余裕を残して帰宅。荷物を解く前に、もう一度あの硫黄の匂いを思い出す

今回の宿:第一滝本館

登別温泉といえば、まずここを外せない。
登別温泉のシンボル的存在、「第一滝本館」を今回の宿に選んだ。

  • 大浴場は9つの泉質・35の湯船を誇る、まさに温泉のテーマパーク。硫黄泉、食塩泉、鉄泉と、湯船を渡り歩くだけで小旅行気分になる

  • 地獄谷のすぐそば、源泉かけ流しの湯が自慢。宿の目の前から立ち上る湯気を見ているだけでも、旅情が掻き立てられる
  • 露天風呂からは地獄谷の景色を望むこともでき、非日常感がすごい。夜になると噴気がライトアップされ、昼間とはまったく違う顔を見せる
  • 館内着とタオル一枚あれば、チェックインからチェックアウトまで身軽に過ごせる導線も嬉しいポイント

チェックインしてから翌朝のチェックアウトまで、部屋着とタオル一枚で館内を行き来する。
その間、何度も湯に浸かっては休み、浸かっては休みを繰り返す——これぞ温泉旅の醍醐味だ。
朝風呂、昼寝、また風呂。予定を詰め込みすぎないこの旅だけは、時計を気にせず過ごせる。普段は分刻みでスケジュールを追いかけている自分にとって、これほど贅沢な時間の使い方はない。

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登別で味わいたい名物・名産品

  • カレーラーメン:登別発祥のご当地グルメ。スパイシーな一杯で体の芯から温まる。町のあちこちの店で微妙に味が違うので、食べ比べも楽しい

  • 毛ガニ:噴火湾・室蘭近海の水揚げ。温泉街の食堂で豪快に。身の詰まり具合は季節によって変わるので、店員に旬を聞くのがおすすめ

  • クマ出没注意クッキー:のぼりべつクマ牧場のお土産定番。パッケージのインパクトで、職場への土産話のネタにもなる

  • 登別温泉たまご:温泉の蒸気で蒸した、素朴だけど癖になる味。散策の合間につまむのにちょうどいい
  • 鬼のまろ月:パッケージの中にはあんこがたっぷり詰まった缶と、丸い最中が別々に入っています。自分の好きなだけあんこを取って、最中に挟んで食べるので最中はサクサクのまま、あんこもお好みの量を調整できます

O.G.のひとりごと

地獄谷の噴気を眺めていると、「頑張ってるのは自分だけじゃないな」なんて、妙な気持ちになる。
地面の下でずっと熱を出し続けているこの土地みたいに、自分もまだ枯れちゃいないと思えてくる。

思えば、平日は常に何かに追われている。メールの返信、締め切り、上司の顔色。
そのすべてから物理的に切り離される週末が、こんなにも人を落ち着かせるとは、若い頃は分からなかった。歳を重ねてようやく、「何もしない」ことの価値が分かってきた気がする。

移動が少ない分、今回は「何もしない贅沢」を存分に味わえた週末だった。
温泉街の中だけで完結する旅だからこそ、車の運転もなければ、乗り換えの心配もない。ただ湯に浸かって、うまいものを食べて、また湯に浸かる。それだけのことが、これほど心を軽くしてくれるとは。

露天風呂で夜空を見上げていたとき、ふと「来週からまた頑張れる気がする」と思えた瞬間があった。
たぶんそれは、この温泉が持つ力なのか、それとも「非日常に身を置いた」という事実そのものが持つ力なのか、正直まだよく分からない。でもどちらでもいい。効いているならそれでいい。

たまにはこういう、ただ湯に浸かるだけの旅もいい
予定を詰め込まない勇気も、旅の醍醐味のひとつなんだと、今回改めて気づかされた。

次回はどこへ行こうか。また来週、札幌駅から妄想の旅に出発する。


O.G.の週末トラベル。次回もお楽しみに。




ABOUT ME
O.G
O.G
妄想トラベラー
平日は、どこにでもいる会社員。 時間に追われて、気づけば一週間が終わっている。 でも、週末だけは違う。 地図を開いて、 まだ行ったことのない街にピンを立てる。 現実では少し無理な距離でも、 妄想ならどこへでも行ける。 札幌から出発する、週末だけの小さな旅。 ホテルの灯り、知らない街の匂い、 湯けむりや夜風の温度まで、 できるだけリアルに思い描く。 このブログは、 「行けない旅」を楽しむための場所。 読んでくれたあなたが、 ほんの少しだけ現実を離れて、 また月曜日を迎えられるように。
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